トキログ!

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高1「思考と表現」VTS!

思考力教育思考と表現

読み、書き、調べて、発表する、というこれからの学習に必要な力を体系的に学ぶ本校の独自教科「思考と表現」。今回の授業ではVTS(Visual Thinking Strategies)を行いました。アメリカ発祥の教育プログラムであるVTSは、日本語では対話型の絵の鑑賞といわれ、作品をよく見て、感じたことや思ったことを自由に発言し、他の人の意見も聞きながら作品の見方を深めていく鑑賞方法です。

図書室がいつもと違う状態になっているため、入室した生徒たちは興味半分不安半分。いつもは決まっている席も自由と聞いて、思い思いに座り始めます。

今日の目的の説明を受け、2作品を鑑賞しました。
絵を見る時間を少しとってから、作品に対して生徒たちに発言してもらいます。色、構図、描かれている人物たちの視線や表情、関係性、中には時代背景や宗教についての言及まで、生徒の中からはさまざまな意見が出てきました。

2枚の作品を鑑賞し終わった後、生徒たちには今回の感想を書いてもらいました。この鑑賞法に初めて触れる生徒も多く、「最初は戸惑ったけれど、見ているうちに慣れてきて、色々考えられるようになった」といった意見や「絵をこんなにじっくりと見たことがなかったので、新鮮な体験だった」など、絵に対しての興味関心が増えた生徒が多くいました。そして一番多かった感想が、「みんなの意見を聞いていて、自分とは違う考えがたくさん出てきて面白かった」「人の考えを聞くことで、自分の考えも深まった」という感想でした。

また、中学1年の時にこの授業を体験していた生徒の中には「中1の時よりも多くのことに気づけたし、考えることも増えていた」と自分の成長を実感している生徒もいました。授業を担当した司書の先生方も、生徒と一緒に楽しみながら、トキワ松学園の生徒たちの感性の豊かさと共感力の高さに感心していました!