トキログ！

先日、体育館にて高校3年生を対象としたPA講座を行いました。

今回は高三のみがチャレンジできるジャイアントラダーに挑戦です。

ハーネスをしっかりと締め、ヘルメットをかぶり、安全確認もしっかりと行います。

見た目は簡単に見えても、実際に登り始めると、足元は揺れ、木と木の間隔も広いため1人で登ることはできず、２人の協力が求められます。

今回の参加者は６名。時間をたっぷり使って２回ずつチャレンジしました。最初は戸惑いながらの挑戦でリタイアをしましたが、話し合ったり、他のペアが行っているのを見てイメージを共有したりして、さすが探究女子です。チャレンジする姿は芯の強さと優しさにあふれていてまさしく「鋼鉄とすみれ」を体現したトキワ生でした。

泣きたくなるような恐怖心と闘いながら目標達成のために努力する姿、失敗してもあきらめず呼吸を整えて挑戦する姿、見守ってくれる仲間や先生たちに囲まれながら成功するんだと取り組む姿は本当に格好良かったです。そして、仲間を助けるやさしさ。「この手を離したら仲間が落ちてしまう！」「何としてでも上に引っ張り上げる！」「自分を踏み台にして上に行って欲しい！」という思いがあふれていました。

ビレイ（命綱）を引いていた教員は、「高一の時はあんなだった生徒がこんなにも成長している！」とそれぞれの生徒の成長を感じ、涙がうっすらと・・・。

お互いに励まし合いながらあきらめることなく挑戦し、３ペア全員が最上段まで登り詰めることに成功しました！　参加した生徒全員が最上段までクリアしたのは初めてかもしれません。

最上段に到達するとクリアの証として、最上段の木に自らの名前を書くことが出来ます。「名前を書くのが一番怖いよ～！」と叫びながら名前を書きました。　

挑戦した感想は「まさか成功できると思っていなかった。同じクラスになったことが無い人とペアだったけど一緒に取り組んで成功できて良かった」「木よりも人間の手の方が信頼できたし安心感があった」「最初は３段目が目標、と思っていたけど前の２ペアが成功しちゃったからとにかく上まで行くしかないと思って頑張った」「生きて帰ってこれてよかった」などなど。

見学に来た校長先生はじめ他の先生方も素晴らしい挑戦を見守ってくださいました。

６名の挑戦者は今日のチャレンジによって新しい自分と出会えたはずです。

トキワ松で学んだことを大切な財産にしてこれからの生活を充実したものにしていって欲しい、と願っています。

＊最後の集合写真はやり切って疲労度マックスな様子がわかりますよね。