高2 能狂言鑑賞教室!
思考力教育美の教育行事
高二 能楽鑑賞教室
6月24日(火)に高2は国立能楽堂で行われた能楽鑑賞教室に参加しました。
初めに解説「能楽のたのしみ」があり、「現存する世界最古の舞台芸術」についてお話を伺った後、狂言「附子」と能「鉄輪」を鑑賞しました。
実際に見なくては味わえない能舞台の作りや衣装の美しさ、演者の声の大きさや囃子方の音の響きを堪能しました。
生徒の感想を紹介します!
〇舞台だけでなく、ロビーも日本の伝統的な建物を意識しているような構造で興味深かった。狂言は今の私たちが見てもおもしろいと感じたのがすごいと思ったし、楽しかった。反対に能では鬼になった女が元の夫を呪おうと人形を責め苛み続ける姿に圧倒されました。面をつけていても女の憎悪が伝わってきたところに、役者の方のすごさを感じました。マイクがないのにあんなに大きな声を出せるのがすごい!
〇表現力がすごいなと感動しました。直面の方も面の方もどちらも表情が変わらないのに、声の強弱や動きで感情が分かり、物語の中に自分も引き込まれたような感覚になりました。
〇道具や物を少ししか使わないで、想像させることによってより楽しさが生まれているように感じた。狂言では昔も今もおもしろいと感じるものはあまり変わらないんだなと実感した。能は昔の言葉の歌がメインで少し難しかったが、学べば学ぶほどおもしろさが深く感じられるようになると考えた。動きや音が大胆で、迫力があったり静かで重い空気になったり、雰囲気を作る工夫が細かくあってすごいなと感動した。
〇現代のエンターテインメントは時間が早送りなのに対し、能はスローモーションだという話が興味深かった。確かに「鉄輪」も起承転結や話が大きく展開するというよりは、女が恨みをもって呪おうとする場面が長尺で描写されていた。少し退屈に感じられたが、所作が美しかった。