トキログ!

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高2 能楽鑑賞教室!

行事

先週6月22日(土)、晴れわたる青空のもと、高校2年生が能楽鑑賞教室に行ってきました!今年の演目は狂言「柿山伏(かきやまぶし)」、能「安達原(あだちがはら)」でした。他校や一般客が大勢いる中、客席の正面、脇正面、仲正面全ての1~4列がトキワ生!最前列で「現存する世界最古の舞台芸術」と称される能楽の舞台を堪能することができました。初めに能楽についての解説・説明があり、「能が始まったのはいつ?」という問いかけに「室町時代!」瞬時に答えるトキワ生。国語の授業で行った能狂言に関する事前学習の成果が発揮されました。

生徒の感想を紹介します!

「能楽の面白さを知ることができました。柿山伏で、山伏が柿を食べる時の咀嚼音(オノマトペ)が想像していたのよりずっと面白おかしくて開演中笑いが止まりませんでした」「舞台の周りの敷石は、役者さんたちの顔を明るく見せるために置いていると聞き、きちんと理由があったことに驚きました」「能の良さは表情や表現が少ないからこそ見る側の想像を引き出してくれるところだと感じました。動きと声だけでもその場の空間が想像できました」

「柿山伏はそろりそろりや柿を食べるシーンなど見たことがある場面があり、違う角度でも楽しむことができました。日本語訳を見ても古語で書かれて脳裏によぎったので古典を頑張ろうと思います。また和楽器もにぎやかでよかったです」「丸太を木に見立てる演者の表現の仕方が素晴らしく、まるで本当に木の上にいるかのように感じられる演技に感動しました」「出演者の喜怒哀楽の表情管理や動物の真似など、幅広く表現していて魅力的でした。また舞台の鏡板や雰囲気、造りなども素敵で世界観に引きこまれました」

「事前学習では、鬼女の部屋にある死体の山などは表現するのだろうと思っていた。閨を表すかごの隙間をのぞいて私たちからは見えないようにする演出がとても興味深かった」「後見(道具の出し入れをする人)の動きがシュールで見ていて興味深かった。動きがシンプルなのに面白いのが不思議だった」「能面女子の花子さんという漫画が好きなので、念願の生能面を見られて感動した。小面も般若も日本的な美しさがあって釘付けになったし荘厳な雰囲気がよかった」

「切戸口から出入りするのが狭くて大変そうだと思いました。演者さんも、後見さんも足音が全くせず、姿勢が良く、幕が下りるまで綺麗で凄いと思いました。強力が鬼の寝室を見てしまった時や、鬼に向かって山伏が祈祷する場面など、演技が凄すぎて周りの景色が本当に見えてきました」「舞台上での歩く場所が独特で、直線と斜めにしか歩いていないことに気が付いた!」「心の内(考えていること)を脇正面にわざわざ言いに来るところはおかしかった。シテ(主役)とワキ(脇役)が同時に台詞を言っている部分があって驚いた」「なぜすり足で動いているのか調べてみると、重心の高さを変えずに滑るように進む「ハコビ」(地面から出てくる悪魔を払い清める)という意味があるとわかりました」

「「しおり」(泣く)の所作を覚えたので、いっぱい使っていきます!」