コロナで変わっていくこと
校長ブログ
テレビや新聞のニュースでは、もう半年近くも新型コロナウイルス感染拡大が話題の中心になっています。いまだかつてない事態に、政府も我々国民も戸惑いが隠せない状況ですが、過去を思い返すと、2009年にも新型インフルエンザが流行しました。コロナと違い、子供のほうがかかりやすいというインフルエンザで、やはり強い危機感を持ったことを記憶しています。考えてみれば、今後もどのような病気が流行するかわかりません。コロナが終息したとしても、手洗いやうがいの習慣、密を避けた行動を心掛ける等、今自分たちに身についてきた生活習慣を変えないことが、次何か流行し始めたとき初期の予防となるんではないでしょうか。今年はインフルエンザ流行が少なかったとか。コロナのためにマスクや手洗の習慣が浸透していたことが良かったのかもしれません。
今回の新型コロナによる休校で思うことがありました。休校中の学習には、プリントやワークブックの課題に合わせて、多くの学校でオンライン授業や動画配信が行われました。ICTを利用した授業は、既に多くの学校で取り入れられ始めていましたが、コロナ休校をきっかけに、予想よりかなり早いスピードで普及したのではないでしょうか。しかし、Wi-Fiやタブレット・パソコンといったネット環境の整備がされていればよいですが、中にはスマートフォンで対応している場合もあったようです。これまでほとんどの学校は、携帯電話やスマートフォンを持ってくることを禁止または許可制にしていました。災害時に大切なツールであることもわかっていながら、自由にさせられない理由もあり、一歩が踏み出せない学校も多かったと思います。しかし、災害時の連絡だけでなく、今回のようなときの学習ツールとして、もはやタブレットやスマホは生徒にとって不可欠なものとなってきています。ゆえに、禁止することだけでなく、使用ルールの指導、モラルの指導を徹底的に行い、上手に使っていくしかないのです。トキワ松学園では、既にその考えのもと進み始めています。新たな常識、新たなル-ルをみんなで考え、周りのことを見直してみるチャンスかもしれません。コロナの感染が落ち着いたとき、多くの学校でスマートフォンやタブレットに関しての考え方が変わってきているかもしれません。
最後に、このコロナ禍の中、今年もまた線状降水帯による豪雨が、九州をはじめ各地に被害をもたらし、多くの方が被災しました。我々の周りには、いろいろな自然の脅威が隠れています。常に備えること、協力すること、予測することが大事です。みんなで力を合わせて災害を乗り越えていきましょう。