校長ブログ

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「自らルールを守る」

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 1学期の終業式でルールを守ることについて次のようなお話をしました。

 『トキワ松学園には、以前イエローカードを使った校則を守るための生徒指導方法がありました。これは、世の中にサッカーが急速に流行りだしたころ、校則違反の指導をする際、口頭で注意をするとともに、イエローカードとして記録を残し、指導が重なると生活指導部長・教頭・校長と指導をする人が変わっていくものでした。違反を繰り返さず、ルールの大切さをわかってもらえるように、いろいろな教員の言葉で指導することや、取締カードとして圧迫感が強すぎないようにサッカーのイエローカードを真似したり工夫をしてスタートしました。しかし、この方法に予想以上にプレッシャーを感じる生徒もいました。そこで当時の生徒会役員たちは、イエローカードがなくてもルールを守るべく呼びかけ、それに応えた生徒たちの努力で、「自らルールを守る」ことを実践した証として、イエローカードの指導方法を取りやめることができました。

 しかし最近、登下校中の携帯電話・スマートフォンのルールが守れているのか気になっています。特に歩きスマホは、世間一般でもよく見られますが、危険な行為で注意が促されています。よくブラック校則という言葉を聞きます。時代にそぐわない理不尽な校則ならば、見直して修正を加えるべきだと思いますが、もとをただせば、校則は生徒を守るため、集団で活動ができるようにする為のものです。何のためのルールか、どうしてそのルールがあるのかを考え、学校生活にそして自分に危険が及ばないよう、必要な校則をしっかり守ることも大切です。そしてトキワ松の先輩方が築き上げてきた「自らルールを守る」姿勢を後輩たちにつなげていってほしいのです。

 それにはルールの先にあることを想像する力を持つことも大切です。交通ルールに関わる一例をお話しすると、歩行者用の信号が赤で、左右から全く自動車の来る気配がない交差点。他の通行人はササッと渡っていきます。しかし、自分の横にはランドセルを背負った小学生がいる状況を思い浮かべてください。皆さんはきっと赤信号を渡らないと思います。それはなぜか?もし自分も渡ったら、小学生も渡ってしまうかもしれない。そして今日は大丈夫でも、いつか違う交差点でその小学生は同じことをして危険な状況になってしまうかもしれない。そのような想像をするからです。

 社会のルールは自分だけの安全ではなく、多くの人の安全に関わるものです。同様に、校則にも皆さんの生活全体の安全を考えた理由があるのです。なぜ制服は必要なの?なぜスマホの使い方に学校のルールがあるの?など、一度皆さんも考え、想像してみてください。そして、みんなが「自らルールを守る」姿勢を持った大人に成長してほしいと思います。』

 トキワ松学園は生徒の意見も参考に、必要に応じてルールを見直しながらも、「自らルールを守る」女性、学校生活全体及び社会生活全体を考えることのできる女性を育てていきたいと考えています。生徒自身はもちろんのこと、保護者の皆様も、また地域社会の皆様もご理解いただき、ご協力をいただければ幸いです。

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