勝敗の経験は様々
校長ブログ
このコロナ禍で心配はありましたが、1年遅れの東京オリンピックが開催されました。そして、ご存知のように日本は特に前半の金メダルラッシュの勢いそのまま、史上最多58個のメダルを獲得しました。しかし、メダル獲得のドラマは、常に良くも悪くも予想を覆すことが多く、選手の抱える、押しつぶされそうな国民からの期待、コロナ禍でモチベーションの保つ難しさなどを改めて感じることになった大会だったように思います。
そんな中で、特に印象に残ったのは、何度も危ない場面があったものの、そこを勝ち抜き金メダルにつなげたソフトボール・野球の感動。夢にまで見たアメリカとの決勝戦を戦った女子バスケットボール、新しい力が爆発したスケートボード等で、感動を呼ぶ活躍がありました。しかし、柔道では個人戦での活躍そのままにと思っていた団体戦決勝でのまさかの敗戦。バドミントンやリレーでも、予想もしてなかった敗退等、見るものを興奮させるドラマがありましたが、まさに勝敗に絶対はない、スポーツの面白さを見ることができました。また、勝ち負けに関係なく感動を呼ぶ光景、美しい人間模様も沢山見ることができました。8月24日から始まるパラリンピックも、素晴らしい祭典となることを期待します。
中学校高等学校の部活動等でもスポーツ・文化活動に関わらず、勝敗を競い合うものは沢山あります。オリンピックの4年に1度ほど長い間隔ではありませんが、中学・高校に限って言えば、それぞれ3年間あります。上級生もいるので、皆さんが第一線で活躍する時間は限られているかも知れません。それでも、勝って得るもの、負けて得るもの、努力の過程で得るもの等、それぞれの体験な中で得るものがあるはずです。それらの体験が多いほど、人生のあらゆる場面で強さを発揮できるものだと思います。多くの体験を積み上げながら、そこにオリンピック等で見た感動も照らし合わせて、これからの生き方に繋げてほしいと思います。
なかなか収まらないコロナの影響で、思ったように活動できない日が続いていますが、できることから努力を積み重ね、活躍できる日を待ちましょう。