トキログ!

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武蔵野美術大学教授による特別授業!

美の教育キャリアサポート

高校2年生のデザインの授業で特別講演として武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科の沢田耕一教授による講演会を開催しました!

沢田先生は2021年に開催されたTOKYO2020オリンピック・パラリンピック大会のデザインディレクターを務めるなど、世界を舞台に活躍されている方で、生徒にはそのオリンピックのデザインができるまでの過程を見せてくださいました。

プロフェッショナルなデザインの仕事現場を垣間見るような、膨大な素案、丁寧なリサーチ、鋭い分析、等、生徒は終始圧倒されていました。

〔生徒の感想〕

・今回の講演により、デザインに対する向き合い方がわかりました。案を出すときに慎重に思考するのではなく、どんどんと挑戦し、とりあえず制作してみるという姿勢です。その挑戦した案に次の案に繋がる物や決定打になる案があるかもしれないという点に対して、私が普段とても保守的に慎重に考えていることに気づけました。個人的に、デザインを学び実践する際、「こうあるべき」という固定概念がありましたが、沢田先生でも時々苦戦することや、わからなくなってしまうことがあるという話を聴いて、とても安心しました。デザインは悩みながら仕上げていくことが分かってよかったです。

・今回の講演を聞いて、デザインのプロセスについて知ることが出来たのは、非常に貴重な経験だと思いました。またデザインが単なるビジュアルの美しさだけでなく、文化やアイデンティティそして、コミュニティとのつながりを反映するものであることが伝わってきました。今まではオリンピックのデザインについて深く考えたことがなかったのですが、今回話を聴いて、そのデザインに込められた思いやストーリーについて知ることが出来ました。今後デザインをするときは、今回の話を思い出して作成したいと思います。

・文章で説明するのは難しいですが、すごく感動した。震えた。

・自分たちが当たり前に見ていたのぼりや広告がこんなにも時間をかけて作られていたことに制作者側に尊敬しかない。授業でデザインをするときに、かなり難しく考えていたが、沢田先生がデザインはどんどんやるべき、とおっしゃられて、すごく心に響いた。今回の話を聞いて、私の将来にかなり有意義な話だった。たくさんあるデザインの中からどんどん見たことのあるデザインに近づいていって、実際に駅に貼りついだ様子などを見て、デザイナーの仕事の量がすごく多いと改めて実感。こういった多くの人が分かりやすく、親しみやすいデザインを作ることができるところに尊敬しました。

・自分もこういうことがしたいと考えているし、憧れる。本当に楽しかったし、とても有意義な時間でした。

・今回このお話を聞けて良かったなと思いました。なぜならデザインを考える上でのポイントを聞いた時に気づかされることが大きかったからです。教授がおっしゃっていた「見て考える」という言葉。普段の美術や画塾でも評価されることに固執し、作品を制作する時に楽しく描けていなかったのではないかと今回気づかされました。考えてばかりだとダメだということ、とりあえずやることの重要さを久しぶりに考えてもらった気がしました。本当に今回のお話を聞けて良かったです。