中3国語 岩手からのzoom授業!
国際力教育世界に貢献「国際力教育」
中3の国語の教科書「恩返しの井戸を掘る」(自転車世界一周旅行を達成し、ギニアに井戸を掘る話)という随筆文を読み、「水を与えるのではなく、井戸の掘り方を教えよ」という開発途上国への援助の考え方を学びました。
その内容と絡めて、JICA青年海外協力隊としてマラウイで活動し、現在岩手県大槌町で復興支援員をされている松永いづみさんが、中3に向けてzoom授業をして下さいました!
電車の中吊りの「JICA青年海外協力隊」の広告を見て、ふと興味を持った松永さん。高校でダンス部に入部し、大学で保育士の資格を取得し、ダンスのインストラクターやショー出演者など、好きな事に挑戦してきた松永さんの経験が、採用された理由の一つだったようです。派遣前研修を経て、マラウイの小学校の新教科「表現芸術」(音楽、体育、美術、演劇、ダンス、技術家庭などが一つになった科目)という授業のアドバイザーとして派遣されました。マラウイの先生たちも今まで教わったことがない教科。松永さんは直接生徒に教えるのではなく、先生たちに対して「教え方の指導」を提案したそうです。楽譜というもの自体がないので、楽譜の読み方をはじめ、音階を教え、ピアニカを導入し、より楽しく学べるようにダンスを交えながら、最終的に「かえるの合唱」を500人の子供たちと歌った感動の体験を語ってくれました!
マラウイには電気もガスも水道もないエリアも多くあるそうです。朝は水汲みから始まり、自分がもらった飴ですら皆で分け合う「シェア」の文化が根底にあることや、普段から物を頭に乗せて歩くこと、現地語で数字は5までしかなくあとは足し算掛け算で何とかすること、子供たちは常に笑顔!など、語ってくれた松永さんが何より楽しそうでした!
「もしあなたが「今」ボランティアに行ったら何をしますか?」最後に中3の生徒たちへ問いかけます。
世界の現状。日本の文化。自分たちの暮らし。今の自分に、これからの自分に何ができるのか。生徒たちは松永さんのお話を聞いて改めて色々なことを知り、自分の事として考えるきっかけになったようです。
生徒の感想を紹介します!
「発展途上国の現状を知る機会はなかなかないのでとても貴重な体験になりました。「シェアする文化」というのが印象に残りました。一つの飴を分け合うという発想は私には全くなかったので驚きました。また、小学校から留年する制度があったりと、日本とはかけ離れた環境のお話でとても楽しめました」
「今日のお話はとてもとても勉強になりました。日本から遠く離れた場所で支援活動をするなんて素敵だなと思いました。私は消極的になってしまうのですが、いづみさんの行動力とチャレンジ精神を尊敬します。私も参考にさせていただきます!」
「同じ地球でも環境がこんなにも違うのだと驚きました。実際にその地に行き、暮らし、助け合った方のお話は聞いたことがなかったし、内容がすごく具体的で、日本の生活との差に衝撃を受けました。また、お金に恵まれていなくても、皆で工夫して楽しそうに遊んだりしている写真を見て感動しました」
「改めて日本のように恵まれた国が発展途上国にどう協力していけばいいのかを考えるいい機会になりました。また格差をなくすためにはどうすればいいのかを考えることも出来ました。私も大人になったら、松永さんのようにやりたいことができるような人になりたいです」
松永さん、どうもありがとうございました!